息子のごっこ遊び

6歳になった息子は小さい時から変わらずごっこ遊びが大好きです。
朝から晩まで何を使っていかに遊ぶかを考えているようです。新しい素材を見つけると(例え私がゴミ箱に捨てようとする物でも)目をキラリと光らせ暫く眺めた後、スイッチが入りごっこ遊びが始まります。
とにかく変わらずに好きなテーマは新幹線の運転士さん。
私はお客さんか車掌です。1日何回もほぼ同じおちで終わります。
それでも電車のおもちゃは絶対に買わないできました。幼稚園などでレールをつなげて電車を走らせる玩具を知ってからもねだる事無くこれましたが、つい最近「欲しいなあ」とつぶやいたので「そっか」とだけ言って流した所、暫くぼんやりした後、突然紙をテープでつなげ合わせ始め、さらに黙々とクレヨンで描き始め、「はあー!」というタメ息の後、「はい、出発します!ガタンゴトン」とお菓子の箱を紙の上を走らせていました。その後私は車掌になり、運転士と共に様々な困難を乗り越えていくのでした。
時には空飛ぶ列車になり、消防列車となり火事を消し、レスキュー隊になり線路に落ちた人を助け、運転席を狙う悪者を追い払い、かわいい鬼の赤ちゃんと出会い、そして最近の最後のおちは…1日の仕事の終わりに運転士と車掌が挨拶をすると運転士が打明けます。「じつは私は大ちゃんです。ほら」すると車掌は驚きます(驚かないと怒られます)「えっもしかして大ちゃん?運転士だったの?」「そうだよ、もう新幹線運転できるようになったんだよ」すると車掌は感心します(感心しないと怒られます)そして何故か抱き合って感動して終わりです。恐怖なのはこのおちの後、一瞬の休憩もなくまた始めから同じ事をしようとする時です。私はだんだんん脳みそがとろけて眠くなり、運転士に「コーヒー飲んでいい?」と許可をもらわなくてはいけません。

2017/7/13