オイリュトミーとは

オイリュトミーEurythmy 美しいリズム

オイリュトミーは、哲学者ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)の人智学運動のなかで生まれた運動芸術です。動きの源が体ではなく、言葉とうたにあるところが特徴です。
シュタイナーがある場所で「花がその種から生じ、その種が花の内に秘められているように、世界と人間も言葉から生じた。言葉を持たない時から言葉は人間の内に秘められていて、やがて内部から”私は在る“と響き始めた」という内容の講演を行った時、一人の人に「これを踊りにできますか?」と聞いたそうです。そこでは「難しいなー」という返事で終わってしまったようですが、その4年後、新しい運動芸術として、言葉を発する時の喉の動きを体全体にまで通し、空間にまで広げ、動きとして目に見えるようにする試みが始まりました。どんどん研究され現在は、芸術、教育、治療の分野にまで広がっています。


 幼児のオイリュトミー
●産まれて間もない幼児期は言葉とからだは無意識に結びついています。大人になると(現代では特に)言葉は意味内容で語られる事が多く、文字は記号のようになっています。そして文字にした言葉の交換のテンポもはやいです。パソコン画面の利用規約、取扱説明書などみると、生きた言葉でない事はあきらかですが、私達は頭の中でだけ沢山の量の情報を理解する事に慣れてしまい、同じように子供たちにも頭で理解するように促してしまっているように感じます。オイリュトミーは外から与えられるファンタジーではなく、内側からのファンタジーを大切にします。
●その子だけのオイリュトミー
ことばとうたに結びついたこども達の内側からあふれる自然な動きは、同じ事をしていてもそれぞれ違います。ひとりひとりの存在がいきいきと輝いてみえます!!