講師あいさつ

Greetings

 皆さんこんにちは。円池(まるいけ)志穂子です。

 ギリシャ語で「美しいリズム」という意味のオイリュトミーは、1912年に哲学者ルドルフ・シュタイナーによって創造されました。
 「魂のごちそう」とよく例えられいるオイリュトミーですが、その説明は大変難しいものです。きっと動画等で検索してみても、何か動いているな、程度にしか見えません。
オイリュトミーは言葉そのものを動き、音そのものを動きます。それはどういう事でしょうか。
私自身の感覚になりますが、オイリュトミーをしていると、「言葉」は、産まれたて赤ちゃんのように新鮮で、静けさの中には音楽が響いていて、私達の意識がどんなであろうと、枯れる事のない泉のようにそこにあり、生命の源に触れているような感覚になります。そしてそれは理解の中にではなく体験の中にしか無いものだと思います。

人間の赤ちゃんを見ていると、言葉の響きそのもの、音そのものの体験の中にいる事がわかります。
みずみずしい命にみずみずしい言葉で包む為に、「わらべうた」が自然に歌われていたのだと思います。

 「オイリュトミー」は「シュタイナー教育」で知った方も沢山いらっしゃると思います。「シュタイナー教育」といえば何か特別な対応を子供ににすると思われがちですが、そうではない、と私は思います。
子供と向き合う事、子育てを通して自分自身とも向き合う事から自然と始まる「道」のひとつだと思います。
オイリュトミーもひとつの「道」です。オイリュトミーを通して、新鮮に世界を感じるきっかけになれば嬉しいです。

円池 志穂子 まるいけ しほこ
2011年に笠井叡主宰「エフェソスオイリュトミー集中コース」卒業後、公演活動を行うが、子育て中に様々な疑問を持ち、シュタイナー教育教員養成講座受講。
2016年すぎのホールを開き、わらべうたのひろば、幼児オイリュトミーを行うが、再度オイリュトミーを学び直す為に、2019年東京オイリュトミーシューレに入学、ディプロマ取得。
現在、全日制のフリースクール、週末クラスにてオイリュトミー専科教師、希望のある時のみ大人クラスを開催。